「メッキって、こんな魚だよ・・・」




 メッキとは本来は南方系の魚で、夏の終わり頃になると南の海から潮に乗っ
て流されてくると言われている。台風の多い年にはメッキの魚影が関東で濃い
と言われるのも、このような理由からだ。今年は早くも九州から徐々にメッキ
前線が北上を始めているのである。

 正式にはメッキという名前の魚がいるわけではなく、ロウニンアジやギンガ
メアジなどの銀色に輝くトレバリー類の幼魚を総称して呼んでいる名前だ。他
にもナンヨウカイワリやカスミアジなどもいるが、関東ではギンガメアジが最
も多く、次いでロウニンアジが混じっている。年によってはナンヨウカイワリ
が混じったりもしているが、カスミアジに関しては関東周辺でお目にかかるこ
とはまず無いと言える。


メッキは死滅回遊魚!?

 これらのメッキは、前記のように本来は暖かい海に生息する魚だ。だから寒
い冬が近付いてくると、徐々に低下する水温に耐えられずにやがては死んでし
まうと言われている。こんな理由から、メッキのように潮に乗って流されてき
て、やがては死んでしまう魚を総称して「死滅回遊魚」とか「無効分散」など
と呼ぶことが多い。つまり、せっかく回遊してきても、産卵行動などを行うこ
とが出来なかったり、生きていく事すら難しいのだ。但し、温排水の流れ出し
ている海では、その暖かさの恩恵を受けている場所に限って、寒い冬を無事に
越して育ち大型化しているモノもいる。


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