いざ西伊豆へ！
野地さんが西伊豆でカサゴ、メバル、アジが釣れている。レポートを読み返すたび、もう釣りたくてたまらない美味しいネタばかり。自分も行ってはみたい。シチュエーションは確かに想像できるが、実際に場所が判らない。どうすれば良い？っと言っていてもはじまらないので、とりあえず新年の初釣行は西伊豆のカサゴと決めた（結果からすると良かったのだが・・・少々痛い釣行の始まりである）。
いざ出発！
タックルを準備して、昼2時半位に平塚の自宅を出発。いざ西伊豆へ。明るいうちに西伊豆に到着し、場所の選定をしなければならない。人の知らないポイント開拓をする為には、暗くなってからは不利と思ったからだ。野地さんの唱える「西伊豆なら何処にでもある場所」を探すためである。
色々な誤算
順調に西湘BPにのる。いつものルート早川から真鶴道路〜熱海〜修善寺〜土肥と進めば通常なら3時間程度の行程だ。が、当日はそういかなかった。西湘BPの早川から渋滞している。そう、忘れていたのであるが、当日は3連休の中日。いつもの日曜とは違うのだった。まして夜の空いてる道路に慣れていた自分にとっては初っ端から大誤算である。結局、何処をどう通ったか判らず、西伊豆についたのは真暗な7時過ぎ。家を出て4時間以上もかけて現地到着である。海は満潮で潮どまりの時間であった。
もろくも予定は崩れていった。予定していた釣りのイメージは、まず潮高の時間に決めるつもり。そして場所は西伊豆から南伊豆の急深で入り組んだ入り江の海岸線のどこかの港。そこでシャローからブレイクライン付近のカサゴを釣る･･･一応そんな思惑であった。
しかしもう潮が止まってしまった。そこでもうひとつ自分の優柔不断な性格が頭をもたげて。まずは実績のある場所で釣りをしよう！である。そう、最初にいつもの港へ行ってしまったのである。いつものようにワームを取り出し、ジグヘッドとの組み合わせで第1投、軽くシェイクすると軽い魚信が伝わった。難なく上がった今年初めての魚は、ミナミハタンポである。それからミナミハタンポを数匹釣っているうちに、今日の目的を思い出した。「カサゴ釣らにゃいかん」でないか。そこからまた誤りが始まった。この港のヘチで辺りのつく場所を片っ端から歩いてしまった。何時間釣ったのだろう。結果20cm弱のカサゴ1匹を上げたのみである。(ＴＴ）
実は自分ヘチ釣りは嫌いなのに。(^^:ははっ。時間は11時を回っていた。もう潮は下げている。しかしこの港の誤算のおかげで、この後のカサゴ入れ食いがあったのかも知れない。
カサゴ入れ食い
そこで最初の予定を思い出した！「そうだ自分なりのポイント探しせにゃ」潮は下げているがまだ何とかなる。と心に言い聞かせ、松崎以南の港に向かう。途中コンビ二によってカップ麺を啜ってとある港に着いたのは12時過ぎである。この港のスロープ横には満潮時に水没する岩場がある。到着時は顔を出していた。滑らないように岩場へ上がり、スロープのエッジを意識しワームを投げ込む。エッジ、ブレイクといっても潮が引いて、もう水深はかなり浅そうである。月明かりでかなり海は明るい。どこでも底が見えるほどの明るさだった。
底を取ってゆっくりワームを引いてみる。2投目だろうか？くくっと前あたりだ！少し我慢するとさらにロッドが引き込まれた。軽くロッドをあおり合わせをやると、次の瞬間強烈な引きが手元に伝わった。これがカサゴ釣りの醍醐味か！カサゴってこんなに引くか？と錯覚したほど引きが強く感じられた。程なく上がったのはその日最大の24cmのカサゴだった。それから、同じ場所で1時間くらいカサゴは釣れ続いた。ペースはゆっくりであるがほぼ入れ食いのペースである。ただ最後は15cmくらいのチビが多くなり、反応も少なくなっていた。
結局キープは24cmを筆頭に5匹だけだったが。多分全部同じ場所で20匹位釣ったであろう。自分としてはこんなに釣ったのは初めてである(^^;予定ではポイント探しに南に行くつもりだったが、時間も遅くなっており、釣果も満足だったので、家路に着くことにした。釣りとして総括すると、やはりポイントの選定が大きいことがわかった。自分の釣った場所が今後釣れるかは判らないが、同様な場所、また潮が満潮だったらと、まだ考える余地はたくさんありそうで、楽しめそうである。あえてコラムを書いて「思い込んでませんか」と問うてくれた野地さん感謝！と、ここで無事釣行記は終えるはずだったのに･･･。
釣りは良かったが
いい気分で帰ろうとしたときである。そう先ほど岩場にのったと書いたが当日シューズはスニーカーで、平らな岩場ではさして問題はなかったがスロープは傾斜が少しでもあるとかなり滑っていた。実際岩場へ行くときも滑っていた。注意はしていたのだが・・このあと不幸が襲うとは想像していなかった。どう歩いたのか、スロープがまるでスキー場のゲレンデのように滑る！「まずいっ」と思った瞬間、尻もちをついていた。このとき体には怪我はなかったのだが、ズボンが海苔だらけであお臭くてたまらない。と、リールのスプールをなににぶつけたのかエッジがサンドペーパーをかけた様にザラザラになっている。(>o<)
これではキャスティング出来ない。まあ怪我がなかったと思い直して立ち上がりもうすぐ車と思った瞬間である、今度は自分のルアーを入れているポーチのベルトを歩きながら踏んでしまった。あっと思った時には前のめりで転んで、足に激痛！見るとジーンズの膝の部分がビリビリに破れている。
なかの膝からは血がたれている。手にも擦り傷だらけ。いつもならポーチは着用しているのだが・・たまたまベルトをぶら下げて手で持っていたのである。釣りの内容が満足だっただけに最後の仕打ちはかなりショックで、第二のぱわぁさんになるところであった（ぱわぁさんごめんなさい）。
幸い膝も手も血が出ただけで、かすり傷で済んだのは不幸中の幸いであった。ライトな釣りで、どこまで安全装備をすれば良いかは判らないが、スパイクとは言わないまでも少なくともフェルト底位のシューズで、荷物は身に着ける必要性を痛切に感じた今回でした。と、少しへこんで帰宅したYUPPYです。
