2002.06.18 新潟東港の青物

Report by Taka


青物狙いで遠征

 青物狙いで遠征。太平洋側と違って、春と秋がシーズンになる日本海側。4月頃から青物の頼りが届き始める。旨く太平洋側と、日本海側を使い分ければ、かなりロングランで青物を狙うことが可能になる。

 17日午後7時に仕事が終わり、そのまま車に乗り込み、いざ出発。会津若松を通り、そこからは磐越自動車道にのり、新潟県新津市で下りて阿賀野川沿いを走る。途中水銀灯のある水門があったので、シーバスを狙ってみる。影の部分に何やら泳いでいるので、キャストして横を通すといきなりひったくってバイト。サイズは40cmそこそこだったが、立派なシーバスである。初めての場所で初ヒットはうれしい物である。この調子で美味しそうな場所を見つけては釣りをすると言う感じで行くが、行く場所行く場所マルタばかり。シーバスは出なかったので、東港へ行くことにした。

ナブラが近づく!!

 東港に流れ込む、新発田川放水路を攻めるが、魚の気配を感じないので、消防署裏と呼ばれる場所に移動して、管釣りタックルで、メバルを狙い、途中ミノーを使ってセイゴを狙うがセイゴは不発。メバルは大量…。時間をみると、夜明けまで、後1時間を切っている!!西防波堤の付け根に移動して、ちょっとだけ仮眠を取って3kmほどある防波堤を先端に向けてズカズカと歩く。地元の人々は、自転車や、バイクで行く。うらやましい。

 途中堤防の変化のある場所の際をバイブレーションでチェックを入れてデカイシーバスを狙うが、考えが甘い。と先端に着いて、いきなりボイル!!多分シーバスがアジを食っているのだろう。単発のボイルなので、やっぱり出ない。そうこうしている内に港内側でナブラが立つ。無茶苦茶遠い。500mは有る。とりあえず見るのも良い勉強?になるので、ナブラを見ていると、ドンドン近づく。

 おいおい届くぞこりゃぁ…そして、射程範囲に入ってきたので、打つ!移動方向を見計らって打つ!!が、出ない。良くみるとナブラの立ち方がシラスの時に似ている!!ジグはピンク!!変えてる暇が無い。ちょっと沈めてジャークを加えて×。スキップするくらい高速リトリーブ×。ジャカジャカ×。そして、沈むナブラ。うぁぁぁぁぁ!!チャンスを逃したのは大きい。でも、くよくよしていても始まらないので、シラスで有ろうと言うことで、暗め系のブラックバックのジグにチェンジして待つことに。

 来たよ。はるか彼方からナブラが近づく!!射程距離100m打つ!!システムが完璧だし、タックルバランスが良いから120m迄飛ぶ。高速引きでジグを追う姿を確認出来たので、唯一行わなかったスロー系で攻める。スロージャーク×。スローただ巻○!!もうフォールするかしないかの超スローでテールフックをがっちりくわえて上がってきたと言うかごぼう抜き。45cm。今年初物!!うれしい。やり取りしている間にナブラは沈んで居るので、腹を捌く。エラを取り、内蔵を抜く。胃を開くとシラスが大量に入っている!!思った通り。この後はナブラが立っても近づかず、中層をジャークするが、かすりもしない。何処へ行ったの??って位魚ッけが無くなり、終了する事に。

ベイトと・・・

 今回一年ぶりの青物を釣ったわけだが、シラスのナブラは結構色々見てきた。速い速度で移動するナブラでもシラスの場合がある。最も、全く動かないで同じ場所でグルグル円を描くようなナブラの方が多い。何を食べて居るのか、そして、魚は何処へ戻るのかを頭に入れた方が、堤防からの青物は早く勝負を付けることが出来る。サーフの場合は、岸と平行に移動しているので解りやすいが、堤防の時は、水深とカレントが仇になるときがあると言うこと頭に入れおきましょう。大物を狙うなら、流のヨレや、流の当たる隠れ根を狙えばいつかは釣れる。

 しかし、中小型の青物は群でベイトを追い回すので、条件の良い場所に戻る可能性が有るのでは?と思う。新潟東港の場合は、北向きに港口が開いていて、日中北絡みの風が吹く。その結果、ベイトとなるシラスが、南岸に追いやられ、LNG前に溜まる。そして、夜は、身動きが取れなくなり、朝一番で移動しようとするが、イナダに襲われる。見ていたナブラの殆どが、LNG前の100m沖で発生して、群が分散した形でナブラが散っていく現象が起きた。私の居た堤防の反対側に集中したナブラは結果的に私の居た西防波堤方面に進んでくれたので、釣ることが出来た。中層ジャークで狙う場合は、ベイトと風、ベイトとカレントを常に頭に入れておくと良い釣りが出来るだろう。