「何でも釣って楽しもう!」

確認して宣伝してるのかな?

 最近のフィールド事情は分かってると思うけど、いろんな場所でのトラブルやソーラス条約などの影響で、どんどん釣り場が減っちゃっている。アングラーとしては、とっても悲しいことだと思う。もちろんその中には、我々アングラーの自業自得みたいなものもあるけれど、「喉元過ぎれば熱さ忘れる」という言葉を実践しちゃってるアングラーがいることも事実だ。たとえばエギング禁止って地元でローカルルールを決めた場所があったりもするけれど、ちょっと期間をあけたらいつの間にか「釣ってきました!」なんて話しちゃってるアングラーもいる。著名アングラーがやったりしたら、この影響は計り知れない。「あそこって釣ってもよくなったんですか?」な〜んて問い合わせが、ボクのところへ来たりもする。

 おそらく改めて決まった規制のエリアから外れているから、勝手に解釈して大丈夫と思っているのかも知れない。もしそうだとするならば、以前はこういう理由で禁止されていたけれど、どうどうとエギングもやっていいことになったからって言える確認はして欲しい。ボクも気づけば情報を出すつもりでいるけれど、影響力のあるアングラーほど、こういった部分には気を使うべきだと思う。多かれ少なかれ、過去にエギング禁止と言われていた場所で釣ってきました〜・・・なんて情報を出されたら、「あれ?よくなったんだ〜。それならオレも釣りに行ってみようかなぁ〜」ってな話しになっちゃうよね。実際に行ってみたら、実はローカルルールで看板に「エギング禁止」なんて書いてあったらガッカリする。しかも看板に気づかないで叱られたりしたら、お互いに嫌な思いをするんだよね。それが今後にも悪影響を及ぼすのって、ハッキリと見えている展開だよね。

こだわりのジャンルを広げてみたら?

 まあ最初にエギング釣り場の話題を出したけれど、似たような釣り場は他にもたくさんあるはず。そこでちょっと提案。この釣りだけしかやらないってアングラーは最近少なくなっていると思うんだけど、エギングやライトルアーだけにこだわるのはどうかなって思う。これだけ釣り場が激減を続けているのに、アングラーの人数はそれほど変化してないと思う。そうなると毎回同じ釣りだけを楽しんでいるアングラーにとっては、ポイント選びだけで実はものすごいストレスをためているのかも知れない。そんな気がしている方はいませんか?

 海のルアーやエギングしかやらないってこだわるアングラーは多いと思うけど、淡水にも目を向けなおしてみたらどうかな。それからルアーだけだと1日のうちで決まった時間しか楽しめない場合も多く、魚を探し回ることに楽しみを求められるアングラーはいいのかも知れないけれど、そうでないアングラーは「ルアーやエギングは釣れない、それにつまらない釣り」って感じ始めるかもしれない。それだったらいっそのことエサ釣りにも目を向けて、マヅメはルアーやエギング、日中はエサ釣りを楽しむってこともあるよね。どうしてもエサ釣りはイヤってアングラーもいるだろうけど、せっかくの休みを好きな釣りで楽しもうとしているんだったら、こだわりのジャンルを広げてみたらどうだろう。


楽しい釣りの輪を広げよう!

 たとえばエサ釣りどうしって、意外と釣り場に入らせてもらえることってあるよね。まあ近くに他のアングラーがくるのを嫌う人もいるけれど、多くは同じような釣り方だったら普通に接してくれると思う。そこでうまくコミュニケーションが取れていれば、突然のルアーターゲットが現われたときでも、周囲の了解をもらってルアーをキャストすることもできるかも知れない。ようするに多くのアングラーと平和的なコミュニケーションを取り続けることで、みんなが楽しめる釣り場作りにつながっていかないかなってのがボクの考え。いろんな釣りをやっていれば情報収集も楽になるし、異なるジャンルの知識がルアーのアイデアになることはとっても多い。それ以上にルアーだけを楽しむようなエリアが減少している今となっては、少しでも魚と釣りに接していたいってのが、本来のアングラーとしての気持ちなんじゃないのかな?

 少なくともボクはそうだし、これからもそうありたいと思っている。多くの時間を魚や釣りと接することで楽しみ続けたい。だからフィールドが減ったとしても、それをいかにして自分が楽しめるかってことにつなげたいし、みんなにもできることならその楽しさを感じてもらいたい。最近ボクがエサ釣りの取材も精力的に行っているのは、こんな理由もあるんだよね。既に消えてしまった釣り場には、そう簡単に戻ることはできない。当然ながら戻るための努力をすることも必要だけど、まずは「遊び」という前提の中でのローカルルールも意識して、禁止は納得できないから勝手に釣りをしちゃうってのは控えて欲しいな。地元の方ともコミュニケーションを取っていれば、それほどひどいことにはならないと思うんだよね。何でこうなってきているのかをもう一度考え直して、今ある釣り場をみんなで守れるようにしていきたいな。

 先日、初めて海釣り公園で魚を釣ってみた。最初は海釣り公園のイメージがわかなかったけど、ものすごい人数が釣りを楽しんでいることを知った。週末ともなれば数百人のアングラーが集まり、ベテランからファミリーまで入り乱れて釣りを楽しんでいる。ある意味では安心して楽しめる場所なのだから、回数券を買ったりして有効に余暇を楽しんでいる良い例だと思う。これからの時代、ひょっとしたら海はそういった管理されている場所だけでしか、釣りを楽しめなくなるかもしれない。でもそうなってしまってからでは遅い。同じ釣りだけで特定の場所に迷惑をかけたり、魚たちの激減を進行させるのではなく、みんながいろんな釣りを楽しむことで混雑を緩和させることも必要なのじゃないかって思う。もしこれを読んで「なるほどな。オレも他の釣りを積極的に楽しんでみようかな!」って思った方がいらっしゃれば、ボクに分かる釣り方の情報などはどんどん提供していきます。手軽な釣りを中心に、みんなで楽しい釣りの輪を広めていきませんか!?