釣り博とその後の展開

Report by Taka


 金曜日に釣り博へと行ってきました。仕事柄業者扱いになるので、一般客のいない内にカタログ集め。と言ってもお店で使う物なので個人的干渉は無し。さて、カタログが集め終わると、各ブースを回って新製品や、使えそうな物売れ筋になるであろう物を物色するが、これと言った物は無い。と言うか、バスにせよ管釣りにせよここのところブームで動いていたので定番の物より話題性や、ネームバリューで商品の方が動く。まぁ、この話は、無しにしましょうね。その後というか、次の日野地さんと釣り博会場で待ち合わせだったけど、急用?ができていけなくなったんだなぁ。。。その急用とは、エイに刺された事です。

 みなさん、少なからずともエイが刺すとか、エイは痛いと言う話は聞いた事あると思います。危険な生物と言うことも。それが、どんな物なのか身を持った体験記というのを読んだ事無いと思います。全てが想像でしょう。

 私が立ち寄ったポイントは、千葉県養老川河口。ここのところ釣果が出ていると言う情報だったので、知人と共に釣り博会場から直接乗り込んできました。私自身栃木県にいるので、このような機会は大変ありがたく、いくからには釣りをして帰りたいと言う考えが有ったからです。夕飯を食べて、午後9時からスタートして、午前1時にはアタリが無くなり、魚の気配も無く次は3時頃だと思い、帰りましょう。と言うことになりました。で、ラインをリールに巻き取り、ザブザブ川上に向かって歩き始めてまもなく右足に激痛が走りました。表現的には、超巨大ロブスターに挟まれた感じ。でも、足の中を五寸釘?で、グッグッと刺される感触も伝わる。エイじゃない事を祈りつつも「エイだ!」と確信。記憶が飛ばないように堪える。この事で精一杯の状態。

 もし、周りで「いてぇぇーーー」と言った人や、知人が叫んだら、エイと思い、必ず声をかけて気をしっかり持たせること。刺されたショックで心臓麻痺を起こす人や、飛び上がって倒れる人もいるそうです。幸い隣を知人が歩いていたので、とっさに肩に捕まってしばし痛みと格闘。というか、腰まで浸かった状態で刺されたので、幹部を見ることはまず出来ない。毒棘(どくし)刺さっているか、確認するために刺されたであろう土踏まず上を左足首辺りに擦りつける。針はなさそうだけど、刺された場所から何か出ている状態であることはわかるので、毒棘が
有るか無いか確認しかねる。とにかく刺されたショックで低体温状態で、震える体を引きずるように水辺にあがり、ライトで照らすと物の見事に靴下がヒョローンと出ている。しかし、足は完全に痛みと麻痺した状態なので、毒棘が有ろうが無かろうが関係無い状態。とにもかくにも車まで600m近い道のりを根性で歩く。たどり着いてまず救急車を呼びその間にウエーダーを脱がしてもらい、ゴアウインドストッパーの靴下を脱ぐと物の見事に血に染まった靴下が出現。だけど、血がどうした?と言う感じ。とにかく痛い。何ともいえない痛みが襲ってきて、じっとしていられない。毒があまり回らないように大腿部付け根を圧迫しているが、今思うと圧迫になっていなかった・・・救急車が到着して、病院搬送。この時点で軽く30分以上経過。本格的な治療が始まったのが、たぶん1時間15分位経過した辺りだと思う。その後は、適切な処置により、痛みをとり、一泊入院で済みました。

●刺されたら。
 とにかく意識をしっかり保つ。次に水から直ぐに揚がってウエーダーを脱ぎ患部を露出させる。もし、お湯を炊くことが出来るなら、40度〜50度近いお湯を炊き、足を浸す。1時間位。この時に出来るだけ血を出す。(掻き出す)これが、エイに刺されたときの応急処置になります。たったこれだけの作業で痛みは和らぐので、この後に直ぐに病院へ直行してください。様々な感染症の心配が有るのと、血液凝固死の恐れが有るので、必ず病院に行ってください。対岸の火事と思っていると痛い目に遭います。応急処置の仕方ぐらい覚えていて損は無いでしょう。