ソリッドグラスロッドの検証 |
Report by Taka
去年あたりから、海に行けば、ワーム+ジグヘッドを使っての小物釣りに精を出している。シーバスやりなさい!!という声が聞こえそうだが、ちょっとした実験みたいな物を行っていた。ロッドの違いを検証してみようと思い、管理釣り場で使っているソリッドグラスロッドを使ってみた。基本的には、3パターン用意した。
@ バットからグンニャリして、投げるのに戸惑う細身のロッド。
A 小さいミノーまでをターゲットにして、バットに張りを持たせて、強くしたタイプ。ティップ径は全く違います。
B ソルト用ライトラインロッド。カサゴや、メバル、セイゴを狙うロッド。
リールは、D社1500番、ラインはエムズクエスト2Lbs。ジグヘッドは1g。ロッドを変えて狙う物は、アジ。釣れたサイズは20cm前後。引数は32匹。ほぼ10匹ずつ釣った計算になる。さて結果は??公平をきすためにリフトアンドフォールで出来るだけ同じ条件になるように行った。
まず、@。実戦向きではないが、キャストが出来れば何とかなる、と思いキャスト。相変わらず柔らかすぎる。リフトしている感覚がつかめないが、フォール後のリフトで思いっきり魚が乗る。上げると殆どヘッド部分から飲まれた状態が多い。中には、針を外すのに手間取るくらい奥に掛かる。つまり、アタリが取れないぐらい穂先が入ってしまう。
次はA。同じソリッドでも、ミノーまで対応するタイプ。こちらは、リフト感覚もつかめ、フォール中のアタリもしっかり穂先に現れたので、アタリ→フッキングという動作をする事が出来た。上げたときは、ヘッドが口の直ぐ外というパターンが多く、バラシに繋がるような掛かり方は無かった。最も使いやすかった。
最後B。ベイエリア用ソリッド。さすがにロッド自体にパワーが有って1gを投げている感覚が乏しい。リフトもリフトしているのか?という感じを受ける。逆の意味で。フォール中のアタリは弾いた。ブルンッていうアタリのみで終わったのが、4回。浅がかりが6。しっかりは4。
1、2共に同一の素材(ソリッドグラス)なので、あまり変化は起きないと思ったが、ロッドの持つカーブや、パワーの違いで操作性、感度?はいささか疑問、の違いが出た。魚を釣るという行為で言ったら、@のロッドがオートマチックなロッドになるだろう。Aは、自分自身釣っていて一番楽しいタイプ。アタリも明確に出て、魚への違和感を与えない絶妙なティップ。
C のロッドは、タイプ的にもう少し大きい魚を釣るためのロッドと思っても良いような気がしたが、今回のような無風状態では、必要ないと思った。逆に風が吹いたときや、不意の大物が来たときは対処のし甲斐があるので、トータル面でいえばこのロッドが一番使いやすいだろう。今回、ソリッドグラスのロッドが3タイプ家に有ったので、同じ材質で、どのような違いが出るかを検証してみた。釣り場に着いたときに、たまたま3本車に乗っていて、これまたたまたまアジがイレグイ状態だったから出来た実験であろう。
素材自体の特性は、ロッドの持つデザインによって変わるということが解って貰えただろうか。次回機会が有ったら別の実験をしてみたい。