データ化した釣りとは

Report by Taka


[皆さん良い釣りしてますか?]

 皆さん良い釣りしてますか? 今回のお台はの意図はなんでしょう。読めば必ず見えてくるでしょう。さて、皆さん釣りをするときデータを取る人、取らない人、といると思います。じゃあ、そのデータを本当に生かす事が出来るのか?
 まず、どんなデータにもある水温。いったい表面水温から魚の適水温部を見つける事が出来るのか? これは、ある程度の勘と、経験から割り出している人がほとんどではないでしょうか。実際、データを元に釣りをしたことが有りますが、最終的には、ここら辺かな?と言う勘と経験に頼っている部分が多い気がしたからです。じゃあ、どうすればもっとデータを頼れるような勘が付くのか? 自分の場合は、どうしているのか簡単に説明します。これから釣りを始めたい人や、もっと魚を釣りたい人に送ったメッセージと考えて読んでください。

[色々なパターンを探す]

 まず、1年は、自分がここだと決めたポイントに丹念に通うこと。これは、どんな地形で、何処がどうなってという大まかな海底図を頭の中に作成する期間と考えましょう。そして、この一年間でもっとも重要なのが試行錯誤して多くの魚を釣ること。このとき一つのパターンを追求するのではなく、色々なパターンを探すことが最も重要です。ようは、一回釣れたパターンではたまたまという偶然の要素が強くなるので、大きさを変えたり、色を変えたりで、可能性を見つけるようにしてきます。特に、淡水での釣りは、フィッシングプレッシャーも高く、一つ間違えれば、ボウズと言うことにもなります。

 さて、1年間で、釣ったパターンをオフシーズンに当然整理しますよね。このとき、魚の行動様式、魚の適水温、繁殖期等の大まかな相手のデータも手に入れましょう。もっと付け加えると、その魚が最も好んで食べているベイトフィッシュ(湖ならワカサギ)の行動様式も頭に入れておくと便利です。そして、2年目に晴れて自分のデータを元に釣りをしていきますが、ここからのデータも書き込んで、新たなパターンを追求していきましょう。

[自然を学び、自然を愛し・・・]

 なぜ、私がこの様な文を書いたのかと言うと、今回集中して通っていた福島県裏磐梯にある秋元湖で全くの見当違いな釣りをしているのを目撃したからです。たかが、バスと思うかもしれませんが、一口にバスといってもスモールとラージでは行動パターンが全く違うというのを解ってほしいということもあるし、これから全国で釣れるであろうホシスズキとマルスズキの違いを見つめ直す部分が有ると思うからです。
 ソルストの方でも、野地さんがホシとマルの違いを述べていましたが、データの使い方次第では、ホシとマルを釣り分けることが可能ではないかと思い今回この様な記事を書きました。データ化した釣りを目指すのは、本当の事を言うと、自分自身無理だと思う。だったらデータを元にした勘を養った釣りをすれば、自分を見失ったときや、魚を見失った時にきっと役に立つと思うのです。

 最後に、自然を学び、自然を愛し、魚を研究すればきっと人より多くの良い出会いが待っているでしょう。